動くのかまぼこ倉庫

山は動かない石の地蔵は黙して語らず

でも親方が言うんだ、
山は静かな速度でダイナミックに動くんやで
八十八さんの話では、
騒がしく爺ちぢみの礼だとやって来る六地蔵なら、
かまぼこ倉庫も頭の上にちょこんとはまって国道117号線

かまぼこ倉庫はマトリョーシュカみたい
いつもの場所にかわいらしく建ってる

書斎・勉強部屋ぐらいの大きいの
あねさの屁屋ぐらいの大きさの
豊乃国が落着くぐらい中位の
豊乃国が窮屈ぐらい中位の
柴犬が入りそう丁度好い
チワワが入るわ小さい
頭にかぶれそうねえ

建っているんだ

頭にかぶるものといえば帽子、帽子なら身体の一部
帽子といえば社交界の華、英国の有名な競馬場では
「これがトレンド」と、とりあげられてたぐらいだ
結構変なデザインでも普通にしてる普通な気もする
私たちの行くところは日常と非日常の交わる社交界
はてさてどこまで日常で日常でないかは行ってから

サイズをみてみると確かに頭にかぶれる帽子サイズ
ちよさんとお揃い、オーダーメイドで作ってみよう
ちなみに、
楕円形の穴凹がちよさんで四角い穴凹がめえこさん

材料
家にあった捨てる手前の食器棚 0円
家にあった高級発泡スチロール 0円
家にあったカッティングシート 0円
家にあった服 星柄と刺繍もん 0円
家にあったトタン屋根銀ペンキ 0円

覗き穴から覗くと頭が頭なのでと水泳帽、きいろ
いつも持ち歩く地球儀とお揃いとちよさんが刺繍

私の生活の晴れ間にまつだいの風景がある一週間
まつだいの風景の晴れ間に私たちがいてる一週間

私たちは隙間に滑り込む私たちの家も台所も無い
旅人特有の仮暮らしだしかといっても生活は生活
半年前ここに暮らしたの半年後ここに暮らします
数日間、きちんと暮らしたいという気持ちなのだ 
私たちが歩くと線路の近くのあのかまぼこも歩く

動くのかまぼこ倉庫