ピンガッド滞在記11/16

朝、すでに保健室(私たちの休憩所)では朝食が用意されている。先生たちが作ってくれる絶品料理は、学校内にある畑で取れた野菜がいっぱい。生徒たちで育てていて、誰でも好きなものを持って帰れるシステムだそうな。そんなわけで、新鮮野菜がたっぷり食べられる。ありがたい。

さっそく生徒40人とご対面。まず一人ずつ名前を呼んで、あいさつをする。覚えられないけど、こんな山岳地帯でも子どもの数はすごい。他にも生徒さんはわんさかいるから、せめて区別できるようになりたい。

午前中は、呼吸のワーク。
まずは説明から。ダンスとは、何か?ダンスはどこから生まれる?
呼吸をいろいろな方法でやってみて、それによって体が膨らんだりへこんだりするのを感じる。
ダンスはよそ(外側)からやってくるものではなく、身体の内側にすでにある、という気づき。
つまり誰もがダンサーである、ということ。
寝転んだり座ったり、いろんな姿勢で試す。ある一方向だけにふくらむのではなく、あらゆる方向に対して体は伸縮する。
inhale→△ exhale→× stop→○
この三つの記号を自由に組み合わせて、リズムにする。誰かが指揮者になって、その通り呼吸してみる。(途中で長くしたり、巻き戻しも可能)
sit down→☆ stand up→♡ lay down→ __
先ほどの三つに、今度は動きも加える。

昼は、少し休憩したかったのと、見てみたかったのでジェロにワークを頼む。
演劇をベースにした、ポーカーフェイスの練習。ニュートラルなところから顔全体を開閉する。
二人組ずつになって、顔だけで会話をする。舞台で笑わない練習でもある。
これは昔、双子の未亡人で「ノリコボレル」という作品をつくった時に、「顔を全身に見立てて、全身をうごかす」というワークとかなり似ていたので親近感がわく。

これを受けて、ジェロのワークのあと、呼吸だけでも会話をしてみる。最初は、お互いに本当に口に出しては言えないけど、相手の悪いことだけを呼吸にして伝える。次に、これもなかなか直接は恥ずかしくていえないような、良いことを伝える。やっていて/伝えられてどっちが気持ちいいか、当然わかるので、良い方で呼吸をお互いすることに。

「メリエンダ」というおやつの時間があって、それも先生たちが人数分用意してくれている。そのためおやつの時間は休憩をはさむ。
おやつのあとは、歩くワーク。
・足の裏(つま先、かかと以外にも20cmくらいある面を細分化して)が地面と出会ったり別れたりを繰り返しながら、前に進んでいく、ということの再確認。後ろ歩きはその逆。
・二人、四人、十人など、グループごとに同時に歩く。歩く前に呼吸を合わせて「せーの」とかいわずに、なんとかみんなで協力する。
・この三歩をはきながら、ここで一歩止める、二歩で吸う、など。地図みたいなスコアを作って、グループでそれをcomposeしていく。
・ 目を閉じて、「あー!」と叫びながら走る。
ジェロと私が、彼らを受け止める。見学していた先生も、興奮状態で飛び入り参加していた。まだ初日だけど、彼らと良い関係を築きたかったので、叫んでくる彼らを受け止めるのはもう、喜び。

学校を出てすぐに小さいコンビニ的なお店があるのを見つけ、さっそくお酒を調達(ビールはなくて、「エンペラ」というブランデーをスプライトで割って飲む)。無事初日が終わったので祝杯をあげる。

夜なべしもって、明日もちゃんとみんな来てくれるか、ドキドキしながら就寝。

ピンガッド滞在記11/16

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