まつだい滞在記 5/29

早朝、直江津駅に到着。霧雨のような天気。今回の旅も無事終わることを、ナニにともなく祈る。久しぶりの「ほくほく線」に乗り、一番長いトンネル(大島-松代間)の中で、かぶりかまぼこを忘れたことに気づいて焦る。



6:30ごろまつだい駅に到着。

ねえさんからのメールには「6時半くらいに駅まで迎えに行くわ」とあったが、姿を探すも見当たらず、待つともなしに駅でぼんやりとしていた。あっちから犬連れのお父さん、こっちからゴミ拾いのお母さんが同時に私の方にむかってくる。たぶん言い出しっぺはお父さんだったように思うが、誰にともなく「おはようございます」と挨拶をかわす。ゴミ拾いのお母さん(樋口やえみさん)は屋号を「ひろせや」という。朝気が向いたら散歩をし足腰を鍛え、ゴミを拾うと町がきれいになり、運動でお腹がすく、途中コンビニで安いものを見つけて買う。「一石四鳥」だと言っていた。かまぼこアートセンターの話や、歯医者さんに通っている話などをしているうち、「お風呂でも入りにきませんか。」というお誘いをいただくというまれな経験をした。

ちょうどねえさんが迎えに来てくれたので、あさよさんも一緒に「三人でうかがっても良いですか。」と聞くと、ご飯も用意してくれることになった(!)うどを天ぷらにしてくれるとのこと。初日の到着と同時にナンパされてご満悦。家の場所をきいて、夕方に約束をして、一旦お別れし、いつものことながらビールを買って今回の宿へ。

途中、「まんきち」のじさまに会うだろうな、と思ったら本当に会ったので、挨拶をして「お茶でも飲んで行け」と言われるも、私たちはビールですといって飲みだす。松寿大学という地元老人会コミュニティが発行している「以ろ利」という冊子を拝見すると、なんと先ほどの「一石四鳥」が掲載されていた。狭い世間というより、なんだかお話がつながっている気分。あさっての夕食に呼んでいただいて、一旦お別れする。すぐに会うだろうけど。

宿で荷物を下ろして朝食をとり、あまり疲れていなかったので、そのまま農舞台へむかう。

まだ9:00過ぎだ。

今回、私たちは二番目に大きい倉庫を使う。展示って難しいな。前回の倉庫の何倍あるんだろう、広い。細々したモノらを作る私たち、空間埋められるかしら。ドキドキ。あさよさんの「あねさの屁」がつまっていた米袋を片付けていたら、早くもお昼。まつだい駅にある「常春」でカレーを食べる。この二階にある食堂と一階のスーパーは、店員さんたちが持ち回りでやっている。同じ店員さんを上でも下でも見かけるので、実際、一日に何度も会う。そのうちの一人のお母さんが私たちをよく覚えていてくれて、午後のデザートビールを買いに寄ったら「見本品やで」と、三カンもお酒をくれた。一本買って三本のおまけ。今日はなんだかツイている。

本物の芝生に、買ってきたばかりの人工芝をひいて、プチ・ピクニック。お腹がいっぱいで眠いが、ちょっと休んだらがんばるぞ。高校生こへびスタッフの「たくちゃん」も、雨雲とともに登場。しばらくするとやはり雨が降り出した。人が入れる1号倉庫の中で雨宿りしながら、自転車かっこいいね、平成生まれなのに石原裕次郎みたいね、などとチヤホヤする。

18:00になると、この地域は「夕焼けこやけで日が暮れて〜」と音楽が放送される(お昼はなぜかアンニュイな曲)。そろそろ約束の時間なので、帰り支度して農舞台を出る頃には雨もやんでいた。

樋口さん宅はとても広くて、玄関でも三人くらい寝られそう。大きい家、いいな。でも普段は一人暮らしらしいので、シーンとしているのかも知れない。うどの葉やタマネギの天ぷら、わらびのおひたし、五月菜(菜の花)、破竹入りのおからなど、盛りだくさんに用意してくれていて、どれもおいしくいただく。何より、お米がピカピカで、知り合いの方からいただいたモノとのこと。残ったらおにぎりにして持って帰りなさいと言ってくれた。ありがたい。亡くなった旦那様との馴れ初めを聞き、お抹茶まで点てていただき、中越地震で新調されたお風呂をいただいた。まさにご満悦。歓談している最中に、町内の放送が入る。内容は明日行われる、(今日知ったばかりの!)松寿大学が開催するイベント。午後から紙芝居をやるとのこと。何でしょう、今日のこのつながっていく感じ。今回小池さんはかまぼこ型立体紙芝居の手動機械を作成し、持って来ている。それを出会ったひとのエピソードや地元にまつわるお話を絵にして、練り歩く道中に発表する。これは行かないと!ということで、チラシあるわよ、という樋口さんからプリントのお知らせをもらう。東日本大震災の被災者の人に送られるというお守りの「だんご袋」を一緒に縫って、あまったおかずを山盛り持ち帰らせてくれた。大感謝であります。

宿に帰って洗濯をした小池さんのギャーという声に、作業の手を止めると、洗濯機まわりの床がベチャベチャに濡れている。排水ホースがはずれた模様。雑巾を手にすると、ついでに、と掃除をはじめる私たち。ああ、明日はもっときれいにするからね。埃っぽさが軽減した女子部屋で1:00すぎ就寝。

長い一日が終わる。

まつだい滞在記 5/29