神のたなごころ

作家がかつて訪れたフィリピンで出会った米の神。
差し出されたその手には、黄金色の種籾が乗せられている。

また展示空間として、既存の「かまぼこ型倉庫」のNo.1の左側に、より巨大なNo.0号を製作する。

作家コメント

はじめてフィリピンを訪れたのは2年前。
その時は首都のマニラは通過してバギオやサバンガンに滞在し制作した。
印象的だったのは、フィリピン人が米をよく食べること。日本人と同じだ。
そしてコルディエラの棚田。新潟のそれに負けるとも劣らず美しいものだった。
フィリピンの神話を紐解いてみると米の重要性がわかる。
狩猟生活をしていた人間が森の中で神に遭遇し、米を振る舞われる。
そして雨期が終わる頃に畑に蒔くことを教わる。
とても有名な神話だそうだ。

再びマニラに滞在し、フィリピンの小民具などを扱う店で面白いものをみつけた。
「米の神」の手の彫物である。
この神の手をかまぼこ型倉庫に展示し、その手のひらに黄金色の米粒をおく。